ファームウェアのアップデート V012.000により、optoCONTROL 2700では回転部品の360°全周検査が可能になりました。点単位で測定値を検出するのではなく、測定対象物を回転させ、その全周にわたって評価します。このシステムは、振れ精度、真円度、同心度、楕円度など、さまざまな形状と位置の誤差を測定します。結果は円グラフで明確に表示され、センサのウェブインターフェースから直接呼び出すことができます。
形状と位置の誤差振れ精度とは、回転する測定対象物の理想的な回転軸からのずれを示す尺度です。基準点に対する円周の最大距離と最小距離の差で表され、一般的に円形からずれの一般的な指標を示します。真円度は、丸い測定対象物の断面が理想的な円からどれだけずれているかを表します。同心度は、測定対象物の中心軸の最大値と最小値の差で表されます。これは、軸が理想的な中心軸からどれだけずれているかを示します。楕円度は、断面が円形ではなく楕円形である特殊な形状偏差です。これは、平均外径に対する最大外径と最小外径の差で定義されます。
用途の拡大
このセンサの新機能は、特に機械軸や回転部品の製造に使用されます。機能性、嵌め合い、可動性を確保するためには、形状偏差の検出が特に重要です。ガラス産業では、光学式高精度マイクロメータは透明材質も非常に高い精度で測定するため、この機能により透明ガラス管の回転対称評価が可能になります。