電池生産における測定タスク
Micro-Epsilonのセンサは製造工程全体で使用されています。製造工程では、センサが機械の監視、厚み制御、品質保証のための様々な測定タスクを担っています。
カレンダ部のローラギャップ測定
カレンダローラおよび被覆ローラの監視と制御には静電容量式のフラットセンサが用いられます。要件に応じた仕様からお選びいただけるこれらのセンサは、ローラギャップをマイクロメートルレベルで検知します。これらのコンパクトなセンサは、ローラやローラサスペンションを直接測定するために狭い空間に取り付けることができます。温度安定性が高いため、高温環境で使用することができます。
電池箔のウェブエッジ監視
電極箔およびセパレータ箔は、電池セルの生産中に精確に案内される必要があります。optoCONTROLシリーズの光式マイクロメータは、ウェブエッジ調整に必要なエッジ位置を高精度で検知します。複数台のマイクロメータを使用すると、ウェブ幅を同時に検知することができます。
コイルの巻き戻し監視
optoNCDT ILR2250-100シリーズのレーザ距離計はコイルの巻き取りおよび巻き戻しを監視します。直径が絶えず拡大・縮小されるため、コイルとセンサの間の距離は変化します。この距離の変化が、センサによって確実かつ精密に監視されます。内蔵された自動測定モードによって、鏡面やマットな被覆も確実に検出することができます。
成形時の温度測定
特に初回充電時には温度の変化が重要なパラメータであるため、温度画像カメラで監視が行われます。これによって、温度分布および生じ得る短絡に関する情報が得られます。温度画像カメラ thermoIMAGER TIMは、工業分野での量産用途における高い要件向けに設計されています。高性能なソフトウェアにより、ホットスポットとコールドスポットを自動的に監視し、測定値を制御システムに出力することができます。最大3つの測定領域に同時に焦点を合わせ、継続的に監視することができます。
切断後のエッジ湾曲 (Heavy Edge) の監視
フィルムの縦切断後には、湾曲や歪みがしばしば生じます。このような偏差を確実に検知するために、Micro-Epsilonのレーザプロファイルセンサが使用されます。このレーザプロファイルセンサがフィルム端部に配置され、連続してプロファイルを検出します。このセンサは分解能が高く、鏡面の影響を受けにくいため、安定した測定結果と精確な2Dプロファイルを提供し、この2Dプロファイルを元に3D点群も生成することもできます。