特許を取得した青色レーザー技術
2017-04-10

対象物が赤熱金属や(半)透明の場合は特に、青色レーザー技術搭載のセンサにはいくつもの決定的な利点があります。光学測定技術の分野を先導する企業として、マイクロエプシロンは世界中で青色レーザーセンサによるアプリケーションで特許を申請し、重要となる様々な国ではすでに特許が認められました。
青色レーザーセンサには新しいハイエンドレンズとインテリジェントレーザー制御、そして革新的な評価アルゴリズムが備わっています。長波長の赤色レーザーとは違い、短波長の青紫レーザー光は測定対象物にほとんど浸透せず、特に木材のような有機性物質や、接着剤ビードやプラスチック製プロファイルといった半透明の対象物ではこの効果がはっきりとわかります。青色のレーザーポイントないしはレーザーラインが測定表面上でシャープな点を生成し、センサエレメントにプロジェクションするので、安定して精確な測定結果を得ることができます。
また対象物が赤熱金属の場合も、青色レーザー技術には決定的な利点があります。赤色レーザーでは、赤熱金属の長波レーザー光がレーザーセンサの受光エレメントを眩ませますが、青色レーザーにはこの光線に影響を受けない光学エレメントが備わっているので、鉄塊や鋳造部品または赤熱のブレーキディスク上でも、安定した距離測定やプロファイル測定を行うことができます。optoNCDT BL にとって特に適した測定タスクなのが、ブレーキ動作中にかかる負荷によるブレーキディスクの変形です。青紫レーザーは短波長で作動するため、サーモエレメントにより発せられた光がセンサを眩ませることがありません。測定対象物の長波長な自発光は、青紫レーザーの波長である 405 nm から遠く離れているので、高品質な干渉フィルターを使用することで効果的にブロックすることができます。