カスタマイズセンサによりガラス容器製造での高品質を実現
2017-04-10

機械製造メーカーである GPS 社(Glasproduktions-Service GmbH)は、マイクロエプシロンとの密接な共同作業によりガラス製造における過酷な状況下に合わせて開発された、長距離変位センサに大きな信頼を寄せており、この開発プロジェクトに際してはエキスパートによるチームが困難な課題をクリアするに至りました。
今日では、プレス&ブロー技法によるガラス容器は主にいわゆる IS マシン(自動製壜機)により製造されます。製造時にパリソンがプランジャーでプレスされるこの技法において、ゴブのサイズや重量は非常に重要な測定対象となりますが、これは測定技術にとって大きな課題となります。
プレス時にプランジャーが粗型に深く送り込まれるほど、粗型内にあるガラスの量は少なくなり、要求されるゴブの重量を ±1% の精確さで実現するには、150 mm であるストローク全体におけるプランジャーの位置を 0.1 mm の精確さで再現する必要があります。この機械は通常の場合、年間を通して 24 時間休まず作動しているため、センサは大変過酷な環境条件下で 1 年間に 500 万から 850 万回のサイクルに耐えられなければなりません。また、非常に強い振動や硫黄を含有する潤滑剤も、誘導型センサの新開発を必要とする要因となりました。
"そのため、 IS マシンの中では特殊仕様長距離変位センサである induSENSOR EDS が使用されています。このセンサは内蔵エレクトロニクスの備わったセンサロッドで構成されており、ターゲット管がこのセンサロッドの中をスライドして動きます。測定原理は渦電流効果に基づいており、測定時にセンサが管の正確な位置を特定します。
この使用方法では別途の管を必要とせず、その代わりに中が空洞であるプランジャーの中にセンサが直接入って行き、プランジャーの位置を測定します。"
GPS 社のエレクトロニクス部門リーダーであるユルゲン・ベルガー氏は、「マイクロエプシロンと共同でセンサ開発を行ったのは正しい選択であったし、大成功の一言に尽きる。」と語っています。この共同開発により、GPS 社のクライアントも、最終製品に安定した高品質さを提供するこの新しいプロセスコントロールの恩恵を受けることとなりました。
"マイクロエプシロンはお客様のことを、もし要求される測定タスクに当社の製品ポートフォリオが応えきれない場合に、それぞれのケースに合わせて共にソリューションを構築するパートナーであると考えています。
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これまでにお問い合わせをいただいた変更内容は、狭小な取り付け場所に合ったフォームファクタの適合から、測定範囲やセンサパフォーマンスの適合などに至り、例えばケーブルやセンサ物質、フォームファクタ、インターフェース(帯域幅、出力信号、フィルタなど)を変更することができます。マイクロエプシロンでは、幅広くかつモジュラー形式で構築された製品ポートフォリオにより、小規模や中規模の注文数からでも素早く経済的な適合を行うことが可能となっています。