スピンドルの熱膨張測定

変位測定システムSGS 4701(Spindle Growth System)は、高周波スピンドルでの使用を目的に開発されました。フライス機器では、工具を定義された位置に保ち続けられるように、高い回転数と熱の発生によるスピンドルの長さの変化を補正しなければなりませんが、この熱と遠心力によるスピンドルの膨張をSGSセンサが検知します。通常はラビリンスリング上で測定を行い、長さの変化以外にもセンサの温度が検知され、アウトプットされます。測定値はCNC制御に送られ、位置のずれが補正されます。
特徴
- 非接触かつ非摩耗性の測定
- コスト効率の良いデザイン
- 小型のセンサおよびコントローラフォームファクタ、スピンドル内に完全統合が可能
- 強磁性または非強磁性の物質に合わせて調整
- センサ内に温度測定を統合
- 傑出した温度安定性

コンパクトなフォームファクタ
SGS 4701は、工場出荷時に強磁性ないしは非強磁性の測定対象物に合わせて調整されたセンサ、センサケーブル、コントローラで構成されています。2つのセンサフォームファクタは小型なのでスピンドル内に直接設置でき、コンパクトなコントローラはフランジを介してスピンドル筺体に装着することも、直接スピンドル内に取付けることも可能です。

堅固な仕様
SGS 4701は渦電流の原理に即して機能するので、非接触かつ非磨耗性です。SGS 4701の測定プロセスは熱や埃、油といった妨害因子の影響を受けません。