工業用途での温度モニタリング向け熱探知カメラ
TIMシリーズの熱探知カメラは、表面温度-20 °C~900 °Cの測定対象物で非接触により測定を行うために設計されています。コールドチェーンのような低温環境でも、ガラスや金属加工といった高温環境でも、温度に敏感なプロセスの効率的なモニタリング、チェックおよび制御を可能にします。温度感度が高いので、熱探知カメラは精密かつ高速のタスクに最適です。モデルにより性能クラスが異なるため、ケースにごとに最適なモデルをご使用いただけます。カメラの接続は電源供給に使用するものと同じUSBインターフェースを介して行います。

赤外線カメラ thermoIMAGER TIM QVGA には 382 x 288 ピクセルの高い分解能が備わっています。卓越した解像度で画像を生成するため、従来のカメラではほとんど検知が不可能なきわめて小さい対象物での使用に最適です。最大温度分解能は 75 mK となっており、微細な温度差も確実に捉える高性能さでありながら大変小型なカメラです。-20°C から最大 900°C までの非常に広い温度範囲でフレキシブルな使用が可能です。
- 測定範囲:-20 ~ 100°C/0 ~ 250°C/150 ~ 900°C
- 光学分解能 382x288 ピクセル
- スペクトル領域 8 ~ 14 µm
- 優れた温度分解能(NETD) 75 mK
- 80 Hz でのリアルタイム画像取得
- USB を介した電源供給とオペレーション
- このクラスで最小のカメラ(46 x 56 x 68-77 mm)
- IP67
- 独自ソフトウェア統合のための RS232 または DLL によるデジタル通信

赤外線カメラ thermoIMAGER TIM VGA は世界最小の VGA 熱探知カメラです。640 x 480 ピクセルという光学分解能で、リアルタイムの熱画像を生成します。ケースがわずか 46x56x76-100 mm に 269 - 340 グラム(光学系を含む)という小型さなので、thermoIMAGER TIM VGA は世界で最もコンパクトな熱探知カメラの 1 つに数えられます。広範な分析ソフトウェアである TIMConnect も納品範囲に含まれています。
- 測定範囲:-20 ~ 100°C/0 ~ 250°C/150 ~ 900°C
- 光学分解能 640x480 ピクセル
- スペクトル領域 8 ~ 14 µm
- 優れた温度分解能(NETD) 40 mK
- 光学系 33°, 90° FOV
- 32 Hz でのリアルタイム画像取得
- USB を介した電源供給とオペレーション
- 超軽量で堅牢かつコンパクト
- アナログ入力/出力、トリガーインターフェース
- 保護等級 IP67

組込み産業用コンピュータ(embedded industrial Pc)であるTIM NetPCQは、thermoIMAGERアプリケーションやトップハットレール(DINレール)取り付けに適したファンレスタイプのパッシブ冷却が備わったプロフェッショナルなソリューションです。NetPCQもTIMカメラも組み合わせることでスタンドアローンシステムとして使用でき、Ethernetを介したリモートメンテナンスも可能です。TIMカメラから送られるデータを直接NetPC内に保存できるだけでなく、NetPCQではユーザー特有のソフトウェアをインストールすることもできます。納入範囲にはリカバリースティックも含まれています。
- thermoIMAGER TIMの全モデルをサポート
- 最大80 Hz(TIM QVGA)、最大32 Hz(TIM VGA)をサポート
- ソフトウェアTIMConnectを含む
- VGA(アナログ)を介したモニター
- ウォッチドッグ機能を統合
- オプション:最大20 mのUSBケーブル、高温用USBケーブル、最大100 mまで延長可能なEthernetケーブル

プロセスへの統合が簡単に
さらに進歩したインターフェースコンセプトにより、赤外線カメラをネットワークや自動化されたシステムに統合できるようになっています。
- Ethernetまたはガラスファイバーを介したUSB延長ケーブル(Ethernetでは最大100 m、ガラスファイバーでは最大10 km)
- デジタル出力(ポテンシャルフリーのリレー出力)、およびアナログ入力/出力(0/4~20 mA)としてのプロセスインターフェース(PIF)
- COMポートおよびダイナミックリンクライブラリ(SDK)によるソフトウェアインターフェース