金属と荒い表面に適したレーザーセンサ
光沢のある金属や、マイクロマシニング加工による微小な凹凸跡が残っている表面での測定の場合、光点の直径が小さいレーザーはお勧めできません。マイクロマシニング加工された表面はレーザーの均一な反射を妨げる特性があるため、測定結果にノイズが混ざったり、不安定になります。
"このような要求に対応するには、光点が幅数ミリで楕円形のレーザーセンサを推奨いたします。この光点の形は細いレーザーラインに似ており、また表面の粗さや欠損、凹みあるいは微細な穴による障害も、楕円形の光点と特殊なソフトウェアアルゴリズムでフィルタリングされます。さらに、この種類のセンサは構造化された表面の測定、つまり表面の構造ではなく表面への距離を検知しなければならない場合での距離測定に適しており、楕円形の光点は表面の構造に影響されることなく、一定かつ安定した測定値を生成します。
Interface and signal processing units

optoNCDT 1420 LLシリーズのコンパクトなレーザーセンサは、光沢のある金属製表面や荒い表面の測定を行うために設計されています。短いレーザーラインのような楕円形の光点で構造や粗さなどの凹凸をより正確に補正でき、特殊なソフトウェアアルゴリズムにより、表面の粗さ、欠陥、窪み、極めて小さい穴に起因する干渉をフィルタリングすることが可能です。
- 楕円形の光スポットを持つ特殊レンズによるレーザーセンサ(短いレーザーライン)
- 金属表面や構造化された表面での正確な測定
- 変化する表面向けアクティブサーフェス補正(ASC)
- 内蔵コントローラ
- 測定範囲(mm):10 | 25 | 50
- 直線性 8 µm~
- 最大 8 kHzの調整可能な測定レート
- デジタルインターフェース(内蔵):RS422(16 bit)
- デジタルインターフェース(インターフェースモジュールによるオプション接続):PROFINET、EtherNet/IP、EtherCAT
- スケーラブルなアナログ出力

optoNCDT 1900 LL シリーズのレーザーセンサは、光沢のある金属製表面や荒い表面の測定を行うために設計されています。レーザーラインが細いので、光沢のある金属性表面や構造表面での高精度な測定が可能です。フォームファクタがコンパクトなので、狭いスペースでもセンサを統合することができます。
- 光点が楕円形の特殊光学系を用いたレーザーセンサ(小径レーザーライン)
- 金属表面、構造表面、レーザーが貫通する測定対象物の静的・動的距離測定に理想的
- コントローラ内蔵のコンパクトなセンサ構造
- 高い耐外光性
- 測定範囲 (mm):2 | 6 | 10 | 25 | 50
- 直線性 1 µm ~
- 再現性 0.1 µm
- 調整可能な測定レート 最大 10 kHz
- インターフェース:アナログ出力、RS422、PROFINET、EtherNet/IP、EtherCAT
- 反射が変化する表面に対応したアドバンスドリアルタイムサーフェス補正(A-RTSC)
- データシート optoNCDT 1900LL (pdf, 2.63 MB)
- データシート optoNCDT 1900LL Fieldbus (pdf, 1.24 MB)
- Setup Guide optoNCDT 1900 / 1900LL (pdf, 2.27 MB)
- Setup Guide optoNCDT 1900-Industrial Ethernet (pdf, 1.36 MB)
- Operating Instructions optoNCDT 1900 (pdf, 8.42 MB)
- Operating Instructions optoNCDT 1900-EtherCAT (pdf, 5.22 MB)
- Operating Instructions optoNCDT 1900 EtherNet/IP (pdf, 5.38 MB)
- Operating Instructions optoNCDT 1900 PROFINET (pdf, 5.89 MB)
- Setup Guide Protective Film optoNCDT 1900 (pdf, 662.70 KB)
- CAD file 3D-model optoNCDT ILD1900 (zip, 19.65 MB)
- Electronic Data Sheet file optoNCDT 1900 (zip, 4.98 KB)
- Firmware update ILD1900 V18.0 (U_18.0-97) (zip, 2.32 MB)
- Firmware update for ILD1900-EtherCAT V1 (U-ECAT_20.02-107) (zip, 2.99 MB)
- ESI Device Description for ILD1900-EtherCAT (zip, 7.70 KB)
- Firmware update for ILD1900-EtherNet/IP V1 (U-ENIP_14.0-14.0-85) (zip, 3.58 MB)
- ESD Device Description for ILD1900-EtherNet/IP (zip, 5.05 KB)
- Firmware update ILD1900-PROFINET version 014.000 (zip, 3.61 MB)
- sensorTOOL V2.1.1 (exe, 17.85 MB)
- MEDAQLib V5.3.1 (zip, 22.86 MB)

optoNCDT 2300LLシリーズのレーザーセンサは、従来のレーザーポイントに代わり、測定対象物の表面に非常に細いレーザーラインを投影します。このレーザーラインが備わっていることにより、optoNCDT 2300LLは とりわけ光沢のある表面や、多孔性で荒い表面での精密な変位・距離測定に適しています。測定精度が最大49 kHzと高いので高速プロセスでも確実に測定でき、レーザーセンサのパラメータ化はウェブインターフェースを介して行います。このウェブインターフェースへはEthernetインターフェースからアクセスし、ウェブインターフェース経由で測定値処理や信号処理のための多くの手順を行うことができます。
- 測定範囲(mm)2 | 10 | 20 | 50
- 直線性 最大0.6 µm
- 分解能 最大0.03 µm
- 49.140 kHzまでの設定可能な測定レート
- インターフェース:Ethernet、EtherCAT、RS422、Profinet、 EtherNet/IP、 汎用コントローラC-Boxでのアナログ出力
- 精密なレーザーラインのための特殊レンズ搭載レーザーセンサ
- 金属性表面や構造化された表面での精密な測定
- アドバンスドリアルタイムサーフェス補正(A-RTSC)
- 内蔵コントローラ