金属と荒い表面に適したレーザーセンサ

光沢のある金属や、マイクロマシニング加工による微小な凹凸跡が残っている表面での測定の場合、光点の直径が小さいレーザーはお勧めできません。マイクロマシニング加工された表面はレーザーの均一な反射を妨げる特性があるため、測定結果にノイズが混ざったり、不安定になります。
"このような要求に対応するには、光点が幅数ミリで楕円形のレーザーセンサを推奨いたします。この光点の形は細いレーザーラインに似ており、また表面の粗さや欠損、凹みあるいは微細な穴による障害も、楕円形の光点と特殊なソフトウェアアルゴリズムでフィルタリングされます。さらに、この種類のセンサは構造化された表面の測定、つまり表面の構造ではなく表面への距離を検知しなければならない場合での距離測定に適しており、
楕円形の光点は表面の構造に影響されることなく、一定かつ安定した測定値を生成します。

optoNCDT 1750 LLシリーズのレーザーセンサは、光沢のある金属製表面や荒い表面の測定を行うために設計されています。レーザーラインが細いので、光沢のある金属性表面あるいは構造化された表面での高精度な測定が可能です。
- 測定範囲(mm)2 | 10 | 20 | 50
- 直線性 最大2 µm
- 分解能 最大0.1 µm
- 2.5 kHzまでの設定可能な測定レート
- アナログ出力とデジタル出力
- 金属性表面での精密な測定
- 楕円形レーザーポイント用特殊レンズ
- 構造化された表面での距離測定
- 変化する表面へのリアルタイム補正(RTSC)
- 内蔵コントローラ

optoNCDT 2300LLシリーズのレーザーセンサは、従来のレーザーポイントに代わり、測定対象物の表面に非常に細いレーザーラインを投影します。このレーザーラインが備わっていることにより、optoNCDT 2300LLは とりわけ光沢のある表面や、多孔性で荒い表面での精密な変位・距離測定に適しています。測定精度が最大49 kHzと高いので高速プロセスでも確実に測定でき、レーザーセンサのパラメータ化はウェブインターフェースを介して行います。このウェブインターフェースへはEthernetインターフェースからアクセスし、ウェブインターフェース経由で測定値処理や信号処理のための多くの手順を行うことができます。
NEW:Cボックスを介した2チャンネル評価とアナログ出力
- 測定範囲(mm)2 | 10 | 20 | 50
- 直線性 最大0.6 µm
- 分解能 最大0.03 µm
- 49.140 kHzまでの設定可能な測定レート
- インターフェース:Ethernet、EtherCAT、RS422、汎用コントローラC-Boxでのアナログ出力
- 精密なレーザーラインのための特殊レンズ搭載レーザーセンサ
- 金属性表面や構造化された表面での精密な測定
- アドバンスドリアルタイムサーフェス補正(A-RTSC)
- 内蔵コントローラ