タイヤのプロファイル測定と直径の検出
optNCDT 1900シリーズのレーザーセンサは、自動車や航空機用のタイヤを装着する前に、タイヤのラジアル方向とラテラル方向の振れを完璧に検査するために使用されます。これには2つのセンサが検査対象のタイヤに垂直に測定を行い、センサはインターフェースモジュールIF2008PCIeを介して接続します。このモジュールは、回転ユニットのエンコーダ値をセンサの測定値に割り当てます。ソフトウェアの統合をサポートするため、プログラミングコマンドもすでに用意されています。
測定ではタイヤを短時間加速して速度を出し、その後再び減速することで、センサが衝撃や振動、また極端な場合にはトレッドの剥離につながる可能性のある真円度の異常を検出します。タイヤの突然の破裂につながる可能性がある、タイヤの膨らみといった欠陥も同様に検知します。測定値はソフトウェア上でプロファイルとして視覚化することができます。
タイヤに問題がないかどうかの評価は限界値にもとづいて行い、問題がなければタイヤは取り付けられ、そうでなければ検出された欠陥が特定され、ロボットによって自動的にマーキングされ製造者に報告されます。レーザークラス3R(オプションで3Bも利用可能)で動作するoptoNCDTセンサの強みの1つは、その優れた信号安定性です。これは黒色のゴム表面でも最適な結果を保証するだけでなく、測定範囲が200mmと広いため、検査するタイヤのサイズに柔軟に対応できるというメリットもあります。